先週Google担当者からエンハンストキャンペーンの案内があり、「いいかげんスマホ用に別キャンペーン作らなんとな~、めんどくさいな~」と思っていた私にとって朗報でした。
そしてAdWords管理画面をアップデートし、キャンペーン一覧ページで「エンハンストキャンペーン」列が増えていることを確認し、約一週間の情報収集期間を経てひとつだけキャンペーンをエンハンストにアップデートしました。
情報収集には主に下記のサイトを拝見しました。非常にわかりやすくて改めてまとめサイトの流行を感じました。
【Google AdWordsのエンハンストキャンペーンのよくある50の質問】
http://sem-labo.net/blog/2013/02/18/0792/
【米Google、エンハンストキャンペーンを発表 – AdWordsをアップグレード】
http://www.sem-r.com/news-2013/20130207085347.html
【エンハンストキャンペーンが全部わかる関連リンクまとめ-Google AdWords】
http://www.h-takii.com/archives/enhancedlink.html
意外とあっさりアップデートは完了し、どこが変わったのかかなり不安になりましたので、思わずGoogle担当者へ問い合わせましたw;
これから下記に書き残す内容は、Google担当者から聞いたあまり世間でピックアップされていない注意点や本件に付随するGoogleの今後の見解などです。たいそうなものでないですが、軽く文書にまとめておきます。
①PCだけ出稿する方法
今回から配信デバイスの選択ができなくなり、モバイルの入札割合を決める仕様となった。
つまりPCだけの出稿は基本的にできなくなったという事ですが、その背景としては今日のPCが徐々にタブレットに近くなってきているからだそうです。その関係からタブレットだけの入札調整ができないようです。
しかし、そうは言ったもののPCのみの配信はまだまだ需要があるとこのとで、対策としてモバイルの入札割合を最小限の『-300%』にすれば理論上は可能とご教示頂きました。
②PCだけに広告はどうやって出す?
上記①の後なので、特に必要ないと思う方が多くいらっしゃるかと思いますが、普通に(←何が“普通”かの定義はありませんんが;)運用していると、広告の『モバイルチェック』を付けると「モバイルのみ」、付けないと「PC・モバイル両方」のどちらかしか選択できない事に気づくかと思います。
早速、担当者に質問してみたところ、やはりPCのみの広告作成はできないようで、対策としては「キャンペーンレベルで分けて頂きSPをopt outする」とお答え頂きました。
その他、言及頂いたポイントとして下記もありました。
「どちらか一方だけのテキストのみ入稿されている場合は、どのデバイスからの検索であっても入稿されているテキストが表示されます。」
※つまりモバイル広告のみ作った広告グループにおいて、ユーザーがPCから検索すれば「モバイルのみ表示される広告」でも表示されるようです。
そもそもデバイス分けを理由に別キャンペーンに分けてしまうとエンハンストにアップデートされた意味がなくなってしまうような気がするのですが・・・業界によってはPCのみの広告も必要ではないですか?と聞いてみたところ、現時点では仕様という事で今後クロスコンバージョン計測の際(約6か月後らしい)に再考されるかもしれないとも仰っておりました。
③タブレットのみ表示の広告は作成できない
上記①にも述べている内容と重複しますが、PCが徐々にタブレットに近くなってきているという点が理由らしいです。
しかもタブレットは入札割合の調整ができないので配信を分けることもできません。そんなにタブレットを注目視しているところも少ないかと思いますが、“本気”出してる企業はきっとモワモワしてるんじゃないでしょうか。
「小型のタブレットも増えてきてサイトをスマホ表示にあえて変えるユーザーも増えてきているんじゃないですか?」とささやかな意見を申し上げてみましたが、一切動じてくれませんでした(笑)
④PC/スマホでドメインが異なる場合やURLが変わり広告を分けるのが面倒な場合は?
サイトのスマホ最適化は同一URLで行っているところがほとんどかと思いますが、いろんな社内事情でURLが異なっている企業も何社かあるかと思います。
当社は特にそういうわけではないので問題ないのですが、そういう場合はGoogleへ申請を行うとアカウントをホワイトリストに追加されて、比較的柔軟に設計できるようになるそうです。
例えば、広告グループを複数ドメインで作成できたり、広告も飛び先の異なる同文のものを2つずつ作らなくていいということでしょうか。。。
初稿はこんな感じでした。また今後運用しながら気になった点は記事に残したいと思います。